初仕事 PCリフレッシュ(SSD換装、メモリ増設) Dynabook B25 22E

Windows
初のお仕事を頂きました。
PCリフレッシュのメモリ増設&SSD換装です。
換装前と結果の比較で、約5倍の速度アップが認められました。😝
比較動画はこちら→https://youtu.be/Jb_4rn78QLY

対象機種: TOSHIBA Dynabook B25-22E

ご依頼主の話では、2017年の初売りで購入したもの。
電源投入からExcelへの文字入力だけで3分ほどかかるということで「カップ麺と同じ待ち時間」と苦笑していました。お湯を注ぐと同時に電源を入れ、3分経って食べ終わった頃に操作すると動くとことでした。
起動後に待ち時間が極端に長いとPC使うのが苦になりますね。

本体状況

 OS:Windows10 ビルド 1903
 CPU:第7世代 Celeron 3865U 1.8GHz 2コア
 メモリ:4GB(空きスロット1)
 ストレージ:HDD 512GB 5400rpm (TOSHIBA製)

購入時からの変更点は、付属していたウイルス対策ソフトをウイルスセキュリティZEROに更新しただけとのことでした。
特に怪しいプログラムも動作していないようなのでHDDへのアクセスが非常に遅いこと、CPUがCeleronで処理に時間がかかっていると判断できました。
まず、ディスクの状態を確認します。
ディスクの転送モードと状態を「Crystal DiskInfo」にて確認

HDDに異常はありません。まだまだ新しいです。
転送モードがSATA300(300MB/s)と第7世代CPUならSATA600では無かったかなぁと…

まあ、HDDなら充分、SSDとすると頭打ちになるかなぁと…ちょっと不安。
データ転送速度を「Crystal DiskMark」で調査

シーケンシャルリード97MB/sでした。5400rpmの2.5″ HDDとしては標準的です。

その他、HDDの利用容量やディスクアクセス状況などを観察しつつ、特に問題が無いようなので換装に移ります。できれば、換装前にフルバックアップを取っておくと安心ですね。

換装する製品

SSD:Crucial MX500 500GB(CT500MX500SSD1)

自身も愛用中の製品です。SATAとしては必要充分の速度です。
パッケージもシンプルで、付属のAcronis True Imageが使いやすいです。
(ただし、Crucial製品が接続されていないと動きません)

メモリ:シリコンパワー 4GB CL15 260pin DDR4-2133 SO-DIMM 

SP004GBSFU213N02
これも有名なメーカですね。永久保証を謳っているので安心。

内蔵HDDのクローニング(複製)

まず、SATA-USB接続キットを用いて、Crucial 付属の Acronis True Imageを用いて、クローンディスクを作成します。
アプリを起動

クローンを選択して自動で進めます。
ソースHDD(DISK0)

ターゲットSDD(DISK3)

絶対に間違っちゃいけないのがディスク選択部分です。
通常Disk0が内蔵になっているのですが、上記の通りDVDドライブや他のディスクの接続があることで、『?』とならないようにしましょう。

インタフェースをみると、Serial ATAとUSBで異なるのでこういった部分も確認に使います。

選択して次へをクリックします。

進行状況を確認しつつ、お茶でも飲みながら待ちます。
100GB程度なので、大体30分程度でした。

無事に終わると次のようになります。

ディスク途中で読み込みエラーなどになった場合はクローンを作業を中断し、OSのCHKDSKどでディスクのエラーを修復してください。修復後再度クローンを実施してください。

換装作業

クローンが終わったら、換装作業に移ります。
本機は、ユーザがメンテナンスするためのアクセスカバーはありません。
そのため、大量のネジを外して、割れないように爪を外していきます。

オープン
23個のネジはずし、内装剥がし等のへらを使って爪が折れないように外していきます。
HDDはスポンジにはさまれているようになっていました。ネジで固定されていないのは初めて見ました。SSDとケーブルを入れ替えて終了。

メモリは、空きスロットにそのまま装着します。
一昔前と異なり、2セット同時交換が無くなっているのが助かります。
背面部
このPCは背面カバーのみが外れるようになっています。
PCクーリングファンも確認。
埃で詰まっている様子も無いので、軽く掃除しつつ戻していきます。
一旦、カバーを戻して起動確認。
この時間がいちばんドキドキします…が無事起動。
シャットダウンして、ネジを締め戻します。

換装後の動作確認

本機は、BIOSでの再認証も必要なく、SSD換装後にそのまま動作しました。

Windows10のログイン画面でパスワードを入力して完了。
エクスプローラで見るとディスク名が元のHDDの名称のまま、そのまま移行できました。
操作には機敏に反応します。
Crystal DiskInfoで状況を再度確認

おおっ! 転送モードがSATA600になりました。
HDD側でモードの制限がかかっていたのですね。転送速度の向上が望めます!

Crystal DiskMarkで速度確認

予想通りの高速スピード
モッサリとはおさらばの562MB/sをたたき出しました!!
当初の97MB/sから約5.8倍の高速化です。

SSDのこの効果はメモリを単純に倍にしたよりも高いです。
ウイルスチェックではどうしてもファイルにアクセスする必要があります。
アプリの書き込みと、ウイルスチェックの読み出し書き込みで時間がかかるためです。
ディスクアクセスのスピードはこれだけ重要なのです。
さらに、メモリを増設することで、ページファイル(メモリがいっぱいになったときに一時保存するファイル)へのアクセスも無くなります。
ディスクへのアクセスを減らすことで速度アップとなるのです。

起動時の比較動画

Youtube -> https://youtu.be/Jb_4rn78QLY

起動後からExcelの操作が可能になる時間まで、
 HDD:2分47秒
 SSD:35秒
です。
カップ麺を食べる時間が無くなってしまいました。😅

SSDにしたことで、さらに効果が2つ。

①振動に強くなった!
物理的な回転体が無くなったので、操作中の振動でHDDがクラッシュすることが無くなりました。少々手荒に扱っても問題ありません。

②軽くなった!
SSDでメモリになったので軽いです。
ちょっとだけでも、軽くなるのは持ち運びに便利なので助かります。

最後に

ご依頼主も、この起動の速さには驚いていました。
全く別のマシンになってしまったと。
逆に『メーカはどうして最初からこのぐらい速いマシンを売ってくれないのか?』と話していました。
3年前で同容量のSSDを搭載した場合、予測では7万円以上高額になると思います。
CPUがCeleronの機種は、高速性よりも安価を求めるという想定からでしょう。
安価にはそれなりの理由があります。
今回の換装にて、メーカーによるハードウエア保証は受けられなくなります。
しかし3年経っていることでメーカの基本保証はほとんどの場合切れています。
だからこそ、延命も含めてSSD換装はいまが旬です!
換装後の問題点は、SEM-ITにてご相談を承ります!
どうでしょう? イライラから解放されませんか?
このブログを読んで、3〜5年前の機種の換装にご興味のある方はSEM-ITまでご相談ください。まずは、メーカーと機種名をお伝えして頂ければ高速化の程度をご回答します。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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