ご自宅や職場で無線LANを導入されたのはいつぐらいでしょうか?
使い続けてそのままになっていませんか?
という無線LAN(Wi-Fi)のセキュリティに関しての話題です。
無線LANの規格
PCの無線LAN化に伴って、スマートフォンが個人でも使えるようになって10年ほど経ちますね。
光回線が主流になったと同時期に無料配布されていた無線LANルータなどを導入された方も多いと思います。導入が10年前(2014年)すると、無線LANのは第4世代となります。
世代 | 年代 | 通称 | 規格名 | 最大速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|---|
第6世代 | 2019年 | Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代 | 2013年 | Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第4世代 | 2009年 | Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第3世代 | 2003年 | – | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代 | 1999年 | – | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | |||
第1世代 | 1997年 | – | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
現在では、第6世代のWi-Fi6となり、PCやスマホでもこれらの規格に対応した製品が増えています。同時にセキュリティも合わせて強固になっています。(WEP→WPA→WPA2→WPA3)
また、次の世代のWi-Fi7という規格も策定されているのが2024年なのです。(発売はもうちょっと先)
遅くたって良いじゃない。何が問題なの?
第4世代のIEEE 802.11nと呼ばれるタイプの無線LANは、ソフトウエア更新が終了している機器がほとんどです。製品の製造も終了しているのに10年間、バグを修正し続けるのはメーカーにとっても厳しいのが本音です。また、管理者がログインする場合のパスワードも初期設定のまま使っていて簡単で推測されやすい機器も多いです。
つまり、これら古い無線LANルータは、見つかりさえすれば攻撃者がその無線LANルータを乗っ取り、好きなようにしてしまうことが出来るのです。
無線LANルータはPCと異なり、電源を入れてインターネット接続しっぱなしの状態になります。それだけに探す方にとっては楽なのです。しかも、乗っ取られても気づかないことが多いです。もっとられたルータは踏み台にされて他を攻撃することも考えられます。
Windows7がWindows10に切り替えたときも、これらセキュリティの保証をし続けることが困難になったためです。同じ事はこのようなネットワークに接続する機器にも言えることなのです。
どうやって見分ければ良いの?
無線LANルータの型番を見るのが一番早いです。型番をブラウザに入れて検索させることで、その機器がすでに生産終了になっているかを確認することが出来ます。
たとえば、底面シールをみて、
から、Buffalo社の WHR-300HP2 という製品を検索してみます。
Googleの検索で、型番をそのまま入力。
結果で出てきたバッファロー社の製品ページをクリック
製品内容をみると、
発売時期は2013年で11年前で、後継機のモデルもあるかなり古い機種であることが分かります。
こういった製品はサポート切れになっている可能性が高いので買い換えを検討してください。
PCから規格を確認できるの?
PCからも確認できます。接続している無線LANのプロパティを開くと規格が分かります。
Windows11の場合
タスクバー下部のアイコンをクリックして、Wi-Fi接続情報を見ます。
接続中のWi-Fiにてℹ️のマークをクリックすると詳細情報が表示されます。その中で、「プロトコル」を確認にします。
Macの場合
上部メニューのWi-Fiの扇形アイコンをOPTIONキーを押しながらクリックします。
すると、接続情報の詳細が表示されますので、下部にあるPHYモードを参照してください。
2024年現在はWi-Fi6が主流
先に表示した規格表にあるとおり、現在の最新はWi-Fi6という規格。
一部対応機種にてWi-Fi 6Eと呼ばれるEがついたタイプもありますが内容はほぼ一緒です。
どちらの対応機種を購入しても問題ありません。
また、買い換えに伴ってSSIDという無線LANの接続情報が変わってしまいます。
利用状況によっては、これらのSSIDを設定しているPCやスマホ、TVなどの再設定が必要になり非常に面倒になることもあります。これらは、メーカーによっては引越をサポートしている機器もありますので、家電店店頭で店員さんに確認するのもお勧めです。
また、光回線も合わせて見直しすることで、インターネットへの回線速度全体を早くすることが出来ます。もし、「フレッツ光のファミリータイプ・マンションタイプ」を利用されているのであれば、「ギガファミリー・マンション」にすることで、200Mbpsから1Gbpsの回線速度に切り替えることも可能です。しかも、月額利用料はほぼ変わらなく変更できます。
このような見直しをしてみることも快適に機器を利用できる解決方法の一つとなります。
SEM-ITでは、現地訪問可能なお客様には訪問してのご相談も請けております。宮城県北地域になりますが、気になる方はWebページからご相談の旨お申し込みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。